インターネットFAX

リコーのインターネットFAXとは?初心者にも分かりやすく解説!

RICOH(リコー)は、プリンタなどの事務用機器やデジカメなどの光学機器を製造しているメーカーですが、インターネットFAX機能を備えた複合機の製造も行っています。

このインターネットFAX機能を使うことで、Fax業務の効率化や通信費の削減が可能になりますので、活用しないと損です。

そこでリコーのインターネットFAX機能について、特徴や注意点、送受信の方法などを分かりやすく解説していきます。

この記事を読んで、インターネットFax機能を活用できるようになりましょう。

私はネット物販で生計を立てていますが、メーカーと取引をする際にたまにFaxを使うことがあります。

たまにしか使わないのに、Fax機を買って毎月3000円くらいを払うのがバカらしくって、インターネットFaxを使いはじめました。

この記事では以下の目次の通りにお役立ち情報をお伝えしていきます。

1. リコーのインターネットFAXとは?特徴や活用方法

RICOH(リコー)のインターネットFAXは「W-NET FAX」という名称で、インターネット回線でFAX同士の通信や、パソコンとの通信ができるようになるFAXの拡張機能です。

つまり、複合機がパソコンとしても機能するので、従来の電話回線での通信に加え、インターネット回線でのFAX通信も利用できるようになるため通信費を削減できます。

また、通常は紙でやり取りを行うFAXですが、パソコンと直接通信できるためパソコンで作成した資料などを紙に印刷することなくそのままFAX送信したり、届いたFAXをデータに変換して受信したりなど、業務の効率化も可能です。

リコーのインターネットFAX機能は、上図のように、電話回線とインターネット回線の両方で通信が可能です。インターネット回線を併用することで通信費が抑えられます。

また、LAN接続したパソコンからそのままFAXを送信できたり、同報送信も可能なので、業務を効率化できます。

こんな便利なリコーのインターネットFAX機能を使用するためには、下記3つが必要です。

  • インターネットFAX対応のFAX機(複合機)
  • 電話回線
  • インターネット回線

すでにインターネットFAX機能に対応したリコーの複合機があるのであれば、絶対に活用すべき機能です。

1-1. リコーのインターネットFAXの特徴(メリット)

リコーのインターネットFAX機能「W-NET FAX」の特徴は下記3つで、やはりコスト削減と業務の効率化ができることがメリットです。

  • 通信費が大幅に削減
  • パソコンで作成したデータをそのまま送信できる
  • ペーパーレスで管理できる

通信費が大幅に削減

「W-NET FAX」はインターネット回線を使って送受信するため、従来の電話回線での通信に比べ通信費が安くなります。

ダイアルアップ接続の場合は、遠隔地とのやり取りでも市内料金で利用できるようになり、ADSL回線ならメールでやり取りできるため通信費が削減できます。

ただし、相手先がインターネットFaxに対応していないFax機の場合は、電話回線を使用するため通常の通信費がかかるため、第3章でご紹介するインターネットFaxサービスの方が、大幅なコスト削減が可能です。

パソコンで作成したデータをそのまま送信できる

パソコンとリコーのインターネットFAX機能付きFAX機をLANで繋ぐことによって、パソコンから直接Fax送信ができます。

わざわざ印刷せずに済むため、紙やインク代が節約できるだけでなく画像の劣化も防げます。また、Fax機の所まで足を運ぶ必要もなくなるので業務効率がアップします。

第3章でご紹介するインターネットFaxサービスは、ネット環境さえあればパソコンやスマホから簡単にFax送受信できるのでさらに便利です。

ペーパーレスで管理できる

紙ベースの原稿をスキャンしてパソコンのメールアドレス宛にFAX送信すれば、画像データを簡単にパソコンに取り込むことができます。

また、受信したFAXもLANで接続しているパソコンにメールで受信することが可能なので、FAXとメールをペーパーレスで一元管理できるようになります。

1-2. リコーのインターネットFAXのデメリット

前述したように、リコーのインターネットFAX機能はコスト削減と業務効率化ができる便利な機能です。

ただし、メリットばかりではなくデメリットもありますので、しっかり理解しておきましょう。

  • 対応機器が限られており高額
  • 受信FAXデータがTIFF-F形式

対応機器が限られており高額

リコーのインターネットFAX機能を使うためには、FAX機に「W-NET FAX」機能が搭載されている必要がありますが、リコーのFAX機すべてに搭載されているわけではありません。

「W-NET FAX」機能が搭載されている機種の一例として、「RICOH FAX 5520」がありますが、この本体価格は768,000円と高額です。

すでに対応機種がある場合は問題ありませんが、新調するぐらいなら第3章でご紹介するインターネットFaxサービスの方がオススメです。

受信FAXデータがTIFF-F形式

インターネットFAX機能で受信したFAXは、画像データに変換されTIFF-F形式でメールに添付されて届きます。

そのため添付された画像データを閲覧するにはTIFF-F形式に対応したソフトを使用するか、PDFなど普段使い慣れているファイル形式にいちいちデータ変換をする手間がかかり面倒です。

1-3. リコーのインターネットFAXの導入事例

リコーのインターネットFAX機能を導入したことで、通信費を抑え情報伝達の時間効率をアップした導入事例をご紹介します。

リコーのインターネットFAX機能を導入前は、多段中継にて情報の伝達を行っていたため、各駅への情報到達に約30分もの時間がかかっていた。

各駅への情報伝達スピードを高速化するためにインターネットFAX機能を導入したところ、本部から各駅への情報伝達時間が30分から約3分と1/10に近い時間の短縮が実現した。さらに、通信費の削減にも繋がった。

この業種は、臨時便の増発や振り替え輸送など、緊急連絡が必須となるため、業務改善に大きく貢献した事例です。

1-4. リコーのインターネットFAX送信方法

今回はリコーのインターネットFAXの送信方法を「RICOH FAX 5520」の機種を例として説明します。

機種により操作方法が異なる場合がありますので、詳細は各機種の取扱説明書にてご確認ください。

送信方法

1. 操作画面左上の「ホーム」を押して、ホーム画面上の「ファックス」アイコンを押します。

2. 画面に「ファックスできます」が表示されていることを確認します。

3. 赤枠の「インターネットファクス」を押してインターネットファックス送信に切り替えます。

4. 送信する原稿をセットします。原稿をセットする向きに気をつけましょう。(下図を参照)

5. 「送信設定」で送信の設定や読み取り条件を設定します。(下図を参照)

6. 相手先を指定します。

相手先のインターネットファックス対応機のメールアドレスを直接入力するか、アドレス帳や履歴から宛先を選択します。

7. 「送信設定」から送信者を設定します。

送信者を設定すると、下記2つの機能を利用できます。

  • 送信結果メール通知
  • 送信者名の印字

8. 「スタート」を押すと送信されます。

2. リコーのインターネットFAXとPC-FAX機能の違い

PC-FAX機能は、リコーのインターネットFAX機能と同じようにFAXの拡張機能の1つで、FAX業務を効率化できる機能のため、混同してしまっている人も多いです。

リコーのインターネットFAXとPC-FAXの大きな違いは使用する通信回線で、PC-FAXでは電話回線のみでネット回線は使用できません。

つまりPC-FAX機能は、あくまでパソコンでFax送受信をできるようにするためだけの機能です。

機能 インターネットFAX機能 PC-FAX
使用する回線 ネット回線+電話回線 電話回線
必要な機器 ネットFAX機能付きFax機 Fax機とパソコン
通信料金 ×
同時同報送信 ×
送受信先 メールアドレス、Fax番号 Fax番号

PC-FAX機能とは?

PC-FAX機能はパソコンとFAX機を繋ぐことで、パソコンから印刷する手順と同じ操作で、直接ファクス送信できるようにする機能です。Fax機に届いたFAXはデータでパソコンに保存されます。

PC-FAX機能を使用するためには、下記3つが必要です。

  • パソコン
  • PC-FAX機能付きFax機
  • 電話回線

PC-FAXはFax機に備わっているパソコンFAX機能を使う方法なので、PC-FAX機能がないFAX機の場合には利用できません。

「PC-FAX」は、あくまでパソコンでFax送受信をできるようにするためだけの機能で、使用する回線や必要な機器は従来のFAXと同じです。

3. リコーのインターネットFAXとインターネットFaxの違い

リコーのインターネットFAXは、FAX機にパソコンのメール機能が付いたものです。

しかし、そもそもFAX機や電話回線を使用せず、ネット環境のみでFAXの送受信を行うことができるインターネットFaxサービスがあり、一般的に「インターネットFAX」と呼ばれています。

すべての通信をインターネット回線で行うため通信費が安く、上図のようにパソコンやスマホ、タブレットなどで外出先でもFaxの送受信が可能なので、インターネットFaxサービスが主流になりつつあります。

それに対してリコーのインターネットFAX機能はFax機の拡張機能なので、相手のFax機がインターネットFAXに対応していなければ、従来のFAXと同様に電話回線での送受信であるため、実はインターネットFAXとは呼べず、不便なことも多いです。

機能 インターネットFAX機能 インターネットFaxサービス
使用する回線 ネット回線+電話回線 インターネット回線
必要な機器 ネットFAX機能付きFax機 パソコン、スマホなど
媒体 紙、メール メール
通信料金
送受信にかかる時間
外出先での送受信 ×
デジタルファイル管理

インターネットFaxサービスとは?

インターネットFaxサービスは、ネット環境さえあれば、いつでもどこでもFaxの送受信が可能で、コスト面でも機能面でも優れたサービスで、従来の電話回線ではなく、インターネット回線を通じてFaxの送信と受信を行います。

送信の場合は、PDFファイルをメールで送信すると送り先のFax機には紙で届き、受信の場合はFax機から送られたデータがPDFに変換されメールに届きます。

インターネットFAXに関してもっと詳しく知りたいなら、下記の記事をご覧ください。

4. おすすめのインターネットFaxサービス!

リコーのインターネットFAXの利用を検討されている方は、FAXの利用頻度が多い企業で、経費削減やFax業務の効率化が課題になります。

そんな企業に一押しのインターネットFaxサービスは「MOVFAX」です。

MOVFAXは、他社サービスと比較しても業務の効率化ができる機能が充実しており、Fax利用頻度が多い企業ほどコスト削減できる法人向けサービスです。

MOVFAX(モバックス)のサービス詳細

MOVFAX(モバックス)は、もともとFax業界で20年の実績があり、法人向けのサービスのため、インターネットFaxの中ではサポート面で定評のある会社です。

特に、下記のような人にオススメです。

  • Faxの送受信の頻度が多い(月に約200枚以上
  • 複数人で共有したい(複数IDを利用したい)
  • 業務を効率化したい

MOVFAXの特徴(メリット・デメリット)

MOVFAXは送信料金が安く、受信も1,000枚まで無料のため「eFax」よりも利用頻度が多い企業(月200枚以上)にオススメのサービスです。

そんなMOVFAXのメリットとデメリットをまとめました。

メリット デメリット
  • 月額が30日間無料
  • 送信料金が安い
  • 受信1,000枚まで無料
  • メールでのFax受信5宛先まで可能
  • 一斉送信10件まで可能
  • 050、03、06、045の番号を取得できる
  • 業務を効率化できる機能が充実
  • 初期費用と月額費用がかかる
  • 無料お試しがない
  • クレジットカード払いのみ
  • 海外送信できない

MOVFAXには、「ステータス管理」「ユーザー作成」「Fax自動振分け」など、高度な機能があるため、業務効率化が図れます。(プレミアムプランを利用した場合)

MOVFAXの価格・料金体系

プラン スタンダードプラン
プレミアムプラン
初期費用 1,000円
月額費用 980円 3,980円
受信料金 1,000枚まで無料
1,001枚から1枚8円
送信料金 1送信2枚まで8円

公式サイト

MOVFAXの口コミ・評判など、さらに詳しく知りたい人は下記をご覧ください。

【参考】その他のインターネットFaxサービス

インターネットFaxは、それぞれ強みに違いがあるため、Faxの使用用途に応じて選びましょう。

主要なインターネットFax12社を比較・検討しやすいように一覧表にまとめました。

サービス 利用料金 送信料金 受信料金 Fax番号 お試し
メッセージプラス 登録:1,000円(年払い0円)
月額:792円~
~15円 0円 050 ×
eFax 登録:1,000円
月額:1,500円
10円
150枚まで無料
10円
150枚まで無料
050
全国62都市の市外局番
30日
MOVFAX 登録:1,000円
月額:980円~
1送信2枚まで8円 8円
1,000枚まで無料
050
03
06
045
×
jFax 登録:1,000円
月額:990円
10円
50枚まで無料
10円
100枚まで無料
03
050
30日
秒速FAX送信 登録:0円
月額:0円
~10円 不可 なし ×
秒速FAX Plus 登録:1,100円
月額:520円~
不可 ~8円 050 ×
faximo 登録:1,080円
月額:940円~
14円 9円
1,000枚まで無料
03
06
×
KDDI ペーパーレスFAX 登録:1,000円
月額:950円
15円 0円 050 ×
BizFAX 登録:0円
月額:0円
25円(平日8~19時)
19円(上記以外)
左記同様 26桁の専用番号 ×
D-FAX 登録:5,000円
月額:0円
オプション有料
不可 0円 020 10日
※法人契約
HelloFax 登録:0円
月額:0円
無料枠を超えると~5円 0円
※有料プランのみ可
カナダ、アメリカの市外局番 30日
FAX.PLUS 登録:0円
月額:0円
無料枠を超えると~10円 0円
※有料プランのみ可
03 ×

登録費用・月額費用が0円のサービスもありますが、受信(Fax番号を取得)する場合には月額費用が必要になります。

「D-FAX」は、登録費用のみでランニングコストが不要ですが、020の特殊回線を使用するためFax受信できない回線が多く、ビジネス利用にはオススメできません。

5. さいごに

リコーのインターネットFAX機能について、特徴や注意点、送受信の方法などを解説しました。

リコーのインターネットFAXは、通信費を抑えて業務効率化ができる便利な機能です。すでにリコーの複合機があるのであれば、上手に活用して、今すぐコスト削減や業務効率化を図りましょう。

リコーの複合機がないのであれば、コスト削減と業務効率化ができるインターネットFaxサービスを活用しましょう。

  • FAXの利用が多い
  • 複数人で使用する
  • 経費を削減したい
  • ペパーレスにしたい
  • 不必要な作業を自動化したい

上記のような企業にオススメなのは、法人向けサービスの「MOVFAX」です。

便利な機能やサービスを活用して、Fax業務の効率化を図っていきましょう。